体験談 病と向き合って

体験談
病と向き合って            
           (60代女性)

 私は眼瞼けいれん(両目)です。発症して5年になります。発症してから現在に至るまでの症状から生活についてお話します。

発症
 平成22年7月、主人の職場でアルバイトをしている時主人から、「話をしている時、目を閉じているが、眠いのか?」と言われました。その時は気にも留めなかったのですが、少しずつ眩しさを感じ、目を閉じることが多くなり、とうとう10月13日自動車の運転ができなくなり、家事も困難になりました。
 夜眠りにつく前に上を向いていると目は大きく開けることができ、主人は「これならきっとよくなる」と感じていたそうですが、昼間は全く目を開けていることが出来ない状態が続きました。眼科医には3ヶ所ほどまわりましたが、どこも「ドライアイでしょう」と言われ目薬を処方されました。
 12月に入り、浜松では有名な眼科医にみてもらいなさいとの周りからの勧めで、暮れも押し迫った12月28日、運よく院長に診てもらうことができ、発症から3ヶ月で「眼瞼けいれん」であることが判りました。

日常生活で困ったこと
・新聞・テレビを見ることができない。
・電話をかけることができない。
・買い物に行くことができない、連れて行ってもらっても品物がわからない。
・お金の区別ができない。
・洗濯をしても干すことができない。
・食事ができない。
・人と会うことが辛い。

どうやって乗り越えたか
 家族の支えが一番大きく、特に当時88歳の両親が家事を助けてくれたことです。
また、込み合う東京駅、特にエスカレーターや階段が怖く、主人に手を引かれ、眼瞼けいれん友の会へ初めて出席したことは今でも忘れられません。

治療
 初めてボトックスを打った時はこれですぐ目が開くと思ったのに、1ヶ月経っても一向に目が開かず落胆したことが思い出されます。現在ボトックスは4ヶ月に1回程度です。
特に目が開いてきたのは、若倉先生に診て頂き、それまで他の病気で服用していた薬を副作用のないものに変えたことだと思います。
また、友の会でお会いした方から極薄粘着テープの事をお聞きし、利用することができたことが大きく症状を改善させました。

現在
 3年ほど出来なかった自動車の運転も、往復2時間ぐらいの所までドライブすることが可能となりました。また、趣味の箏も発表会に参加できるほどになりました。最近、実家でカフェを開店しました。着実に元の生活に戻りつつあることを実感しております。

 

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