第10回(2013年)

第10回眼瞼・顔面けいれん友の会例会報告

日時 2013年3月16日(土) 午後1時~3時30分
会場 興和創薬ホール(新日本橋)

参加者数223名(内 付き添い26名)

プログラム

ボツリヌス毒素療法-より良い注射を目指して-                                           
       三村治先生(兵庫医科大学 眼科学教室 主任教授)

眼瞼けいれんをめぐる最近の話題                                         
       若倉雅登先生(井上眼科病院名誉院長)
                                

ボトックス注射前後の実際視野と見難さと生活の質との関係の調査                     
       清澤源弘先生(清澤眼科医院院長)

質疑応答
    若倉先生、清澤先生


今回は会員以外の参加の方、病気の情報を得ようと新たに会員になられた方も多くみられました。付き添いも含めて232人はこれまでの最高です。

三村先生によれば、治療法ではボツリヌス毒素の注射療法が最も成績が良い。しかし注射に対する満足度が決して高くないことから、より良い注射を目指して幾つか試みを行っているとの由。疼痛緩和に対する工夫として①リドカインテープの使用 ②冷却法 ③注射針口径の変更など、 効果不十分例に対する対策として①注射濃度の増加 ②注射部位の増加 ③眼瞼手術など。  患者の皆さんには決してあきらめることなく、この病気とうまく付き合って頂ければ幸いですと結ばれました。

若倉先生は3つの話題を提供されました。朝日新聞記事(訂正版2013.1.22)を元に社会の正しい理解の大切さ。②障害年金の認定基準の改正案に「眼瞼痙攣」が障害手当金相当と掲載されたこと。③今後の友の会に期待される役割として情報提供、疾患の啓発、難病指定への働きかけ、本疾患障害者への支援など。

清澤先生からは眼瞼けいれんは日常生活の質を落とす疾患だが、眩しさによるものなのか、痙攣により視野が塞がれるためなのか分かっていない。その原因を明らかにしボトックスによりどう改善するかを研究したいので協力してほしい旨 話された。

ハガキでの事前質問にたいして両先生から丁寧なお答をいただきました。

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