第11回(2014年)

第11回眼瞼・顔面けいれん友の会例会報告

日時 2014年3月1日(土) 午後1時~3時45分
会場 興和創薬ホール(新日本橋)

参加者数160名(内 付き添い11名)

プログラム

眼瞼・顔面けいれん友の会の10年をともに 
  若倉雅登先生(井上眼科病院名誉院長)

眼瞼痙攣・顔面痙攣についての海外の情報
  清澤源弘先生(清澤眼科医院院長)

質疑応答
  若倉先生、清澤先生                        

 


友の会活動も早や10年を経過しました。今回は当初から会の面倒を見て頂いている若倉先生、清澤先生からじっくりお話しを伺うことにしました。

若倉先生によると、眼瞼けいれん患者が眼科で眼精疲労とかドライアイと診断されるケースはまだ多いが、患者の訴えをよく聞かないこと、また医師の知識不足に原因がある由。対症療法ではあるがボトックス治療、薬、手術、また遮光レンズ、クラッチ眼鏡を上手く取り入れ、病気と付き合っていく患者の覚悟、家族の理解、そしてセルフメンタルコントロールが大切だと強調されました。また薬剤影響による感覚過敏のリスク、分かりつつある羞明のメカニズム、環境充実の大切さについて話されました。

清澤先生は最近の米国における眼瞼痙攣治療の趨勢について講演されました。歴史的背景から始め、眼瞼痙攣の症状、治療法、薬事治療の課題、ボトックスの作用機序、投与の実際と注意点、米国市販4種類のボツリヌス毒素、外科的治療について網羅的にご紹介いただきました。後段では薬剤性眼瞼痙攣への警告としての論文(鈴木、清澤、若倉ら)の概要を説明いただきました。

引き続き事前に寄せられた多くの質問項目に対し両先生からご回答を頂き、予定時刻を超過して盛会のうちに終了いたしました。

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