第12回(2015年)

第12回眼瞼・顔面けいれん友の会例会報告

日時 2015年3月7日(土) 午後1時~3時45分
会場 興和創薬ホール(新日本橋)

参加者数 192名(内、付き添い13名)

プログラム

病との付き合い方―目と心の相談室を立ち上げて
  若倉雅登先生(井上眼科病院名誉院長)

極薄粘着テープの顔面の疾患への応用
  かづきれいこ先生(REIKO KAZKI 主宰)

眼瞼けいれん、最近の話題から
  清澤源弘先生(清澤眼科医院院長)

質疑応答
  若倉先生、清澤先生


今回はゲスト講演者としてリハビリメイクのかづきれいこ先生をお迎えし、大勢の方に参加いただきました。

先ず若倉先生は日本の医療の歴史を紐解き、時代と共に診断・治療の力は強化されたが、一人ひとりの患者の面倒をみる本来の医療ケアが薄くなったと指摘されました。診断と治療だけではカバーしきれない部分。「目と心の相談室」を立ち上げた経緯を話されました。

かづき先生は、顔に使える唯一のテープ(かづきテープ)を作って5~6年だが、広くリハビリメイクに使われており、多くの事例について話されました。また日本神経眼科学会で発表された「眼瞼痙攣患者に対するテープの効果の検討」を紹介されました。テープ貼付患者30名中14名の3週後の回答では、満足度調査、瞬目テストでも好結果を得られたとのこと。今後とも皆様の笑顔に会えるよう頑張って研究していきたいと結ばれました。

清澤先生には 最近の話題を紹介いただきました。  ①眼瞼けいれん患者の緑内障危険率は正常人の1.6倍との発表(米神経学会)に対し、至近の清澤医院患者のデータで検証したところ、緑内障有病率は約3%と従来並みであった。但して隠れた緑内障を見落とさない注意は大切。      ②眼瞼けいれんを起こしやすい体質の研究として、原因を追究する遺伝子採血を行っている。いずれ本格治療法が出来ることを期待している。等々

 引き続き、事前に寄せられた質問に対し若倉、清澤両先生から逐次回答をして頂きました。

 

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